カッティングシート
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シートの貼り方(ドライ工法)

 「ドライ工法」は水を使わずに貼り付ける方法です。手間はかかりませんが、一度貼り付けてしまうと位置の調整ができません。比較的小さめのシート(幅30cm以下程度)を貼る際に向く方法です。事前に貼り付け面をキレイにしておくのがポイント。慎重に貼りたい、あるいは看板やバイナルグラフィックなど大型のシートを貼る場合は「ウェット工法」をおすすめします。

用意するツール

スキージ マスキングテープ カッター

スキージ

マスキングテープ

カッター

貼り付け作業の前に

 作業は、できるだけホコリの少ない場所で行って下さい。事前に、貼り付け面をよく拭いておきます。カッティングシートはごく薄いフィルムですから、ごく細かいホコリでもシートの下に入ってしまうと、仕上がったときにかなり目立ってしまいます。

1.位置を決め、テープで仮止めします

 まず、カッティングシートを貼り付け面に載せ、貼る位置を決めます。位置が決まったら、シートの両端(左右or上下)にマスキングテープを貼って、仮止めします。きちんと平行が出ているかなど十分にチェックしておいて下さい。仮止めをしたら、アプリケーションフィルムの上からシートをスキージで軽く擦り、シートとアプリケーションフィルムを密着させます。

2.シートを反転し、裏紙を剥がします。

 位置決めに使ったマスキングテープの片側をシートの縁で切り、残った方のテープを支点にシート全体を裏返します(剥離紙が上になります)。この状態で剥離紙をゆっくりと剥がしていきます。この時、アプリケーションフィルムにシートがくっついていかず、剥離紙に残ってしまう場合は、剥離紙を戻して、もう一度スキージで擦って圧着してください。

3.テープを目印に、少しづつ貼っていきます。

 

 剥離紙を剥がし終えたら、反転させたシートを戻し、支点側からゆっくりと貼っていきます。Aで切ったテープを位置あわせの目印にしながら、スキージで押さえるようにして貼っていきましょう。急いで作業すると気泡が入ってしまいやすいので、あせらず慎重に。この方法の場合、以降の貼りなおしはできません。

4.スキージで丁寧に圧着していきます。

 

 貼り付け終わったら、アプリケーションフィルムの上からスキージで擦り、シートを圧着させていきます。スキージは最初に中心から外側に、軽く空気を追い出すようにして動かしたあと、全体にやや強めにこすっていきます。(力を入れすぎるとシートの位置がズレたりしますので、程々に)。

5.アプリケーションフィルムを剥がします。

 

 十分に圧着できたら、仮止めに使ったマスキングテープを剥がし、アプリケーションフィルムをゆっくりと剥がしていきます。シートが貼り付け面に接着せず、アプリケーション側に残ってしまう場合は、その部分のアプリケーションシートを戻し、もう一度スキージで圧着してください。特に小さい文字や細い線部分で起こりやすいので注意してください。

6.貼り付け完成です。

 

 アプリケーションフィルムを剥がし終えたら、完成です。フィルムをチェックして、気泡が入ってしまった場合は、カッターの刃先か針先などで小さな穴をあけて空気を逃がしてください。接着すれば、穴はほとんど目立たなくなります。また、細かい気泡は1週間ほどすれば自然に抜けていくこともあります。